1.キリスト教とは?
2.キリスト教のお葬式は?
2-1.カトリック
2-2.プロテスタント
3.まとめ
1.キリスト教とは?
キリスト教とは三大宗教の一つで、イエスを救世主として信じる宗教のことです。
キリスト教において、死は神の元へ召される祝福するべきものであると考えられているため、お悔やみの言葉を使うことは適切ではありません。そのためお悔やみの言葉ではなく、「安らかな眠りをお祈りいたします。」や「お知らせいただき、ありがとうございます」などの言葉をかけるのが一般的です。
2.キリスト教のお葬式は?
キリスト教のお葬式はカトリックにおいては葬儀ミサ・プロテスタントにおいては葬儀式と呼ばれます。
キリスト教のお葬式は、焼香の代わりに献花をすることが特徴として挙げられます。
香典を用意する際は、「御花料」と書き、白の封筒か十字架やユリの書かれた水引のついていない不祝儀袋に入れるようにしましょう。
キリスト教は様々な宗派に分かれていますが、日本においては大きく分けるとカトリックとプロテスタントの二つに分けることができます。それぞれのお葬式の特徴は以下の通りです。
2-1.カトリック
カトリックは伝統や儀式を重んじる宗派で、死は終わりではなく始まりであるという考えのため、神に故人様の罪を詫びて許しを乞い、永遠の命を授かるように祈ります。
その特徴は下記のようになります。
- 聖職者様のことを「神父様」または「司祭様」と呼ぶ
- ある程度葬儀の式次第が決まっている
- 礼拝で歌われる歌のことを「聖歌」という
- パンとぶどう酒を祭壇に用意し、祈りを捧げ、神父様が聖体であるパンとぶどう酒を与えるという 聖体拝領が行われる(逝去前または逝去直後に行うこともある)
- 仏式でいう通夜のしきたりはないが、日本では仏式やプロテスタントにならい通夜の集い・通夜の祈りとして行うこともある
- 葬儀と告別式を分けて行う
カトリックにおけるお葬式までの流れの一例は下記のようになります。
火葬後は仏式と同じ様に骨上げをし、骨壺等にご遺骨を入れて持ち帰ります。その後追悼ミサを行いますが、亡くなってから7日後や10日後・一年後に行う方もいらっしゃるようです。
2-2.プロテスタント
プロテスタントは聖書を重んじる宗派で、故人様は神の元で安らかになるという考えのため、祈りは神に対して行われます。また葬儀式も、神への感謝とご遺族を慰め、友人や知人への告別の機会とされています。
その特徴は下記のようになります。
- 聖職者様のことを「牧師様」と呼ぶ
- 厳格に形式が決まったものではなく、細かい教派にわかれていることもあり各教会によって式次第が変わってく
- 礼拝で歌われる歌のことを「賛美歌」という
- 仏式での通夜にあたる前夜式を行う
- 葬儀と告別式は分けずに行うことが多い
プロテスタントにおけるお葬式までの流れの一例は下記のようになります。
火葬後は仏式と同じ様に骨上げをし、骨壺等にご遺骨を入れて持ち帰ります。 その後追悼の儀式を行いますが、亡くなってから7日後や10日後・一年後にあたる 召天記念日 に行う方もいらっしゃるようです。
3.まとめ
キリスト教といっても、宗派によって葬儀式の進め方は異なります。カトリックとプロテスタントの違いを理解しておけば、いざというときに役立つかもしれません。
また、キリスト教のお葬式に参列する機会は少ないかもしれませんが、キリスト教と仏教のお葬式の違いや宗派による違いをあらかじめ知っておけば、もし参列するといった場合でも慌てることも少なくなるでしょう。