1.線香の種類とは?
2.線香の選び方は?
3.まとめ
1.線香の種類とは?
仏壇にお供えするものの代表といえば線香ですが、その種類は大きく2つに分けることができます。
- 杉線香
杉の葉を原料とした線香のことで、煙の多い線香のため主に屋外やお墓用として使われます。
- 匂い線香
椨という木の樹皮を原料に、香木や香料を加えて作られるものです。一般的に家庭で使われている線香がこれに当たります。
また、線香は形や素材によっても種類がいろいろあり、形や長さによる種類は以下のようになります。
名称 | 燃焼時間等 |
ミニ寸 | ・燃焼時間は約15分程度 ・約7~9㎝のものが多い |
短寸 | ・燃焼時間は約25分程度 ・約13~14㎝のものが多い ・一般的によく見られる長さ |
中寸 | ・燃焼時間は約45分程度 ・約18~21㎝のものが多い |
長寸 | ・燃焼時間は約50分程度 ・約50㎝以上 ・主に寺院で使用される |
長尺寸 | ・燃焼時間は約2~4時間以上 ・約35㎝以上 ・主に寺院で使用される |
渦巻き型 | ・燃焼時間は約12時間程度 ・49日まで線香を絶やさないために作られた |
コーン型 | ・燃焼時間は約5~10分程度 ・お香として使われることが多い |
最近では仏壇のコンパクト化に伴い、ミニ寸の線香を選ぶ方も増えてきてはいますが、使っている中寸や長寸の線香を折って使っても問題ありません。
次に、線香に使われている素材ごとに種類を分けると次のようになります。
種類 | 原産・香り等 |
香木系 | ・白檀・沈香・伽羅等が一般的 ・寺院等で使われている伝統的な香り ・ベトナムやインドネシア等東南アジアが原産 |
漢方系 | ・桂皮(シナモン)・丁子(クローブ)・八角等 ・香りを際立たせるために使用されることが多く、 主な材料としてはあまり使用されない ・ベトナム・中国・インドネシア・マレーシア等が原産 |
植物系 | ・ラベンダー・バラ・白梅・桜等 ・植物の葉や花等を粉砕または精油として練りこむ ・フランス・ブルガリア・日本等が原産 |
上記のもの以外にも、動物性の香料を使ったものもありますが、入手困難なものも多く、貴重なものとなっています。
また、このほかにもコーヒー等の飲み物や・お菓子・食べ物の匂いのする線香も増えてきています。
近年では香木は貴重な材料となっており、原料として多く使っている線香は高価なものになっています。
2.線香の選び方は?
線香の選び方としては、基本的に決まりはありません。昔から使われている伝統的な香りや、ご自身の好きな香り・故人様の好きな香り等何を選んでも問題はありません。
少煙の線香や微香の線香もありますので、使われる環境によって選ぶのがよいでしょう。
また、最近では火を使わない電気線香も販売されています。火を使えない環境にある方や火を扱うのが難しい方・怖い方におすすめです。
3.まとめ
線香と言っても、長さや形・原料等によっていろいろな種類があります。選び方もこれといった決まりはないため、送る場合は相手方の好みや使用する環境を考えてみるといいでしょう。
またお店で選ぶ際にも、「いい香り」と伝えるのではなく、花の香りや寺院で使っている線香のような香り等、具体的な香りを伝えると選びやすくなるでしょう。
桶幸ウチダ造花仏壇サロンでは長さや形・原料の違う線香を取り扱っております。是非この機会にご来店くださいませ。