1.位牌の種類は?
2.位牌の選び方は?
3.まとめ
1.位牌の種類は?
位牌とは、 故人様の戒名・法名・法号や俗名、亡くなった日、亡くなった年齢などが書かれている木の札のことです。
仏教におけるほとんどの宗派において、故人様の魂の依代になると考えられており、故人様そのものを表す供養の対象となるものと言われています。
位牌にはいくつかの種類があり、大きく分けると以下のようになります。
- 白木位牌
葬儀の時に用いられる白木でできた位牌です。葬儀時や49日まで使用し、その後は本位牌に代わるため仮位牌または野位牌とも呼ばれています。
- 本位牌
漆等を塗り重ね、種類によっては金や蒔絵等で装飾された位牌のことです。49日法要以降はこの本位牌を仏壇に置くことになります。
また、本位牌は作成しただけでは意味がありません。お寺様に開眼法要または開眼供養によって魂入れをしていただく必要があります。
- 寺位牌
ご家庭の事情等により、家に位牌を置けない場合や永代供養を選択する場合にはお寺様に寺位牌と呼ばれる位牌を置いてもらう場合があります。
本位牌を寺位牌として使用することができる場合もありますが、本位牌の大きさによっては、寺位牌として作成しなければいけない場合もありますので、大きさ等についてはお寺様に相談するようにしましょう。
位牌はその形状によってもいくつかの種類に分けることができます。形状別に分けると以下のようになります。
- 塗位牌
本位牌の一種で、白木等に漆等を塗り重ね、金や蒔絵の装飾を施した塗の位牌のことです。位牌と聞くと思い浮かべることが最も多いのがこの塗位牌でしょう。
- 唐木位牌
本位牌の一種で、黒檀や紫檀等の木材を使用し、木目の美しさを生かした位牌のことです。
使用されている木材が、かつて中国(唐)が原産国であったことからこのように呼ばれていますが、現在では国内の木材で作成されている唐木位牌もあります。
唐木位牌の材料となる木材は、原産国がどこの国であれ、木目や色の美しい木を使用しています。
- モダン位牌
本位牌の一種ですが、伝統の位牌の形にとらわれない形や素材を使用しています。
伝統の位牌は木材を使用していますが、モダン位牌では、木材の他に、ガラスや陶器・樹脂等が使用されます。
また、形もシンプルなものや、いろんな素材を組み合わせたもの、カラフルなもの、全体に模様が入っているもの等、色や形も様々なものが増えてきています。
- 回出位牌
位牌に扉がついており、中に木の札板を何枚か納めることができます。中に入れられる札板の枚数は大きさにもよりますが、10枚~となっており、先祖代々の位牌をまとめるために使用されることもあります。
- 過去帳
浄土真宗では位牌を作らないことが多く、本位牌の代わりに過去帳と呼ばれる帳簿に法名や命日・年齢・俗名などを記入し、仏壇に納めます。
2.位牌の選び方は?
位牌を選ぶ際に、絶対にこれでなければいけないという決まりはありません。
位牌は今後故人様の代わりとなるものなので、デザイン等は故人様の好みやイメージで選んでもよいでしょう。
大きさは、仏壇がある場合は仏壇の大きさに合わせたものを選ぶようにしましょう。位牌の大きさは寸で表記されていますが、札板の大きさを示しており、位牌の形によっては寸法が同じでも総丈が異なりますので注意しましょう。
ただし、ご先祖様の位牌が先にある場合は、ご先祖様の位牌と総丈が同じものか少し小さいものを選ぶ方がよいでしょう。
3.まとめ
どんな位牌を選ぶかは、これから位牌をどう扱うのか・ご家庭の仏壇のサイズ・ご先祖様の位牌の大きさ・故人様のイメージ等によって変わってくるでしょう。
本位牌は、一度作成すると作り直すということがほとんどありません。作成する際には十分検討するようにしましょう。
桶幸ウチダ造花本社仏壇サロンでは位牌のご注文を随時承っております。位牌に関するご相談やご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。