iconよくある質問

樹木葬って何?

1.樹木葬とは?

2.樹木葬のメリット・デメリットは?

3.樹木葬のやり方は?

4.まとめ

1.樹木葬とは?

近年はお墓を持たないという選択をする方が増えてきており、埋葬の方法も変化しています。埋葬の方法は様々ですが、最期は自然に還りたいと願う人達に人気があるのは自然葬です。

樹木葬とは自然葬の一種で、一般的には墓石の代わりに桜などの樹木のシンボルツリーを墓標とし、ご遺骨を自然に還す埋葬方法です。

しかし、樹木葬は明確な定義はなく、シンボルツリーを墓標とするようなタイプや、里山の一画を購入して埋葬するタイプ・樹木ではなく芝生や草木の多いガーデン風のタイプなど種類は様々です。

また、シンボルツリーの周りを区分けせずにご遺骨を埋葬するタイプや、中央にあるシンボルツリーの周りを区分けしてご遺骨を埋葬するタイプ・区画分けされているタイプなど埋葬方法も種類があります。

※画像はあくまでイメージです。

シンボルツリーの周りを区分けせずに埋葬するタイプ
シンボルツリーの周りを区分けして埋葬するタイプ
区分けをして埋葬するタイプ

ご遺骨の埋葬方法としては、ご遺骨を直接土に埋葬したり、布や和紙など土に還りやすいものにご遺骨を入れて土に還すケースや、ご遺骨をカロートという納骨スペースに骨壺ごと納めるケースもあります。

2.樹木葬のメリット・デメリットは?

樹木葬のメリットとしては、以下のものがあげられます。

  • お墓の継承の必要のない永代供養であることが多い
  • 一般的にはお墓を建てるよりも費用が抑えられる
  • 自然に還りたい方の希望を叶えられる
  • 散骨に比べ、埋葬されている場所が分かりやすく参拝しやすい
  • 生前でも契約が可能
  • 場所によってはペットと一緒に入ることができる

樹木葬のメリットは、周りの変化で季節を感じることができるというような自然と共にあるという点でしょう。

次にデメリットとしては、以下のようになります。

  • 一度埋葬してしまうと取り出せない場合もある
  • 継承することができない
  • 親族の同意を得ることが難しい場合もある
  • 個別埋葬を選んでも一定期間経過すると合祀埋葬になる可能性がある
  • 場所によっては管理の行き届いていない場合もある
  • お供え・お線香などに禁止事項がある場合もある
  • 場所によっては交通の便が悪い場合もある

上記のデメリットは、あくまで可能性があるという例にすぎません。実際に行う場合は事前の下見や確認をすることで防げるものもあるでしょう。

3.樹木葬のやり方は?

まず、樹木葬をしている墓地や霊園へ連絡して場所を確認します。そこで埋葬方法や費用などの説明を聞き、納得するものであれば申込みを行い、区画の抽選等を受けてから契約となります。契約後入金が確認できたら使用許可証等が発行される場合もあります。

埋葬に関する手続きなどの流れは、樹木葬でも一般的なお墓に埋葬する場合と同じです。死亡届を提出したあとに受け取る埋葬許可証は、ご遺骨を埋葬する際に必要になりますのでなくさないように保管しておきましょう。

4.まとめ

樹木葬は比較的最近の埋葬方法です。そのため、ご家族の中にはそのような埋葬方法をよくないと思われることもあるかもしれません。ご自身だけで決めるのではなく、ご家族にご自身の想いを伝え、周りの理解を少しずつでも得ていくことが重要です。

また樹木葬が広がりつつあるとはいえ、すべての地域や霊園で行っているわけではありません。樹木葬を行っている霊園や寺院など事前の情報収集も大切です。さらに季節による変化は、写真やインターネットだけではわからないものです。実際に足を運んでその場所の様子を確認することをおすすめします。

  • 樹木葬に宗教や宗派は関係ある?
  • 樹木葬を行っている霊園ではほとんど宗教・宗派は関係ありません。ただし、寺院等が運営している場合には宗教等の確認が必要な場合もあります。
  • 一般的なお墓に埋葬する流れってどんなの?
  • ご臨終から埋葬までの一般的な流れは、死亡診断書(検案書)の受領→死亡届の提出→火葬・埋葬許可証の受領→通夜・葬儀→火葬・骨上げ→49日法要→埋葬となります。埋葬許可証は埋葬時必要になりますので、なくさないように保管しておきましょう。
  • 自分の好きな木や花に植え替えることはできる?
  • 基本的に樹木や花などは樹木葬を行っている霊園が管理しているので、ガーデニングのように自由に植え替えをすることは難しいでしょう。