1.神道とは?
2.神道のお葬式は?
3.まとめ
1.神道とは?
神道は、古くから信仰されている日本独自の宗教です。
日本の各地に神社が多くあるように、日本人の根本的な考え方や暮らしに馴染みのある宗教だと言えるでしょう。
神道のお葬式は神葬祭とも呼ばれます。
神道では、亡くなった方は神様の世界に帰り、子孫を見守ると考えられているため、神葬祭は死という穢れを祓い、故人様を家の守護神として祀る儀式となっています。
2.神道のお葬式は?
神道のお葬式は神社で行われることはありません。そのため神道のお葬式をする場合は、一般的には葬祭場や自宅で行います。
一般的な流れは下記のようになります。
- 帰幽報告
ご自宅の神棚等が穢れに触れないよう前面に白い紙を貼って封じ、神棚等に訃報を報告します。
- 枕直しの儀
ご遺体を北枕に安置し、お顔を白い布で覆います。故人様の枕元に白の屏風を立て、枕元にに守り刀(女性は場合は鏡でも可)を置きます。屏風の前面に案と呼ばれる小さな机を用意し、洗米や塩・水・お神酒などを置きます。
- 納棺の儀
ご遺体を棺に納めます。しめ縄や紙垂で棺を装飾する場合や棺を白い布で覆う場合もあります。棺を閉め終わると祭壇にお供え物をし、手を合わせて礼拝します。
- 通夜祭・遷霊祭(御霊移し)
仏式でいう通夜にあたる儀式です。通夜祭では、 斎主様が入場し、祭詞をあげた後、 玉串奉奠 を行います。
その後遷霊祭(御霊移し)を行います。これにより故人様から魂が離れ、霊璽という仏式でいうところの位牌に魂が入った状態になります。
- 葬場祭
仏式でいう葬儀・告別式にあたる儀式です。
基本的な流れは、通夜祭とあまり変わりません。弔辞の読み上げや斎主様が祭詞・祭文を唱え、焼香の代わりに玉串奉奠を行います。
また、花を棺に納めたり喪主様が挨拶をしたりします。
- 火葬祭
火葬場で斎主様の祭詞の後、玉串を捧げ、礼拝した後火葬します。
火葬後の骨上げは仏式と変わりありません。
- 帰家祭
自宅へ戻ったら、塩と手水で身を清め、葬儀の終了を報告します。穢れを祓った後は霊璽の横にご遺骨を置き、神前にお供え物えをし、玉串奉奠等を行います。
その後、斎主様や葬儀を手伝ってくれた方達をねぎらう直会を催すこともあります。
なお、神棚封じは五十日祭終了後に外します。
- 埋葬祭
仏式でいう納骨にあたる儀式です。
昔は火葬場の帰りにお墓へ埋葬に向かっていましたが、最近では仏式でいうところの四十九日にあたる五十日祭で埋葬する方が多いようです。
また、神道では死は悲しむものではないとされているため、哀悼の意を表す言葉を使うのは適切ではありません。
「成仏」や「冥福」・「供養」・「極楽」等は仏教にまつわる言葉になりますので、「ご冥福をお祈りいたします」ではなく「御霊のご平安をお祈りいたします」の様に言い換える必要があります。
これに対して「ご愁傷さま」は口頭で使う言葉なので、口頭で使う場合であれば神道でも関係なく使うことができます。
3.まとめ
神式のお葬式は、仏式のお葬式との共通点も多くありますが、神道独自の作法や言葉遣い・数珠を付けないなどの大きな違いもあります。また、各地域によって流れやマナーは変わってきますので注意が必要です。
桶幸ウチダ造花では、神式のお葬式のご相談やご質問を随時承っております。
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