1.お悔やみの手紙とは?
2.お悔やみの手紙書き方は?
3.まとめ
1.お悔やみの手紙とは?
お悔やみの手紙とは、一般的にはやむを得ない事情で通夜や葬儀に参列できない場合に、弔意を示すために送るものです。また、葬儀が行われたことを後から知った場合や亡くなったことをしばらく経ってから知った場合等に出すこともあります。
お悔みの手紙を出す時期として一般的なのは初七日の法要が行われるまで、つまり、故人様が亡くなってから7日目までとされています。
2.お悔やみの手紙書き方は?
お悔やみの手紙を書く場合、一般的には白の無地の便せんや封筒が使われることが多いですが、シンプルなものならばグレー等色味があるものでもいいでしょう。ただし、『不幸が重なる』ということを連想させてしまうため、手紙は1枚に収めるようにし、封筒も2枚に重なっていないものを選ぶようにしましょう。
筆記具については、以前では薄墨の筆で書くことが多くありましたが、現在では筆を使う方が少なくなったこともあり、ボールペンや万年筆で書いてもマナー違反にはなりません。
お悔みの手紙を書く際の注意点は下記のようになります。
- 頭語や時候の挨拶は書かない
通常手紙を書く際は『拝啓』や『謹啓』等の頭語や『新春の候』や『暑くなってきましたが』等の季節の挨拶等を最初に書きますが、お悔みの手紙を書く際は不要です。そのまま本題に入りましょう。
- 敬称に気をつける
お悔みの手紙を書く際、喪主様との関係に合わせた敬称を使うことが一般的です。
それぞれの敬称については、下記の表を参考にしてください。
- 忌み言葉は使わないようにする
忌み言葉とは、 日常的には問題はなくても葬儀や結婚式等の特定の場所での使用を避けたほうがいい言葉のことをいい、 重ね言葉・不幸を連想させるような言葉・死を連想させるような言葉等があります。
- 故人様の死因に関する話題は書かない
故人様の死因を直接聞くことも避けた方がいいでしょうお悔みの手紙を書く場合は、あくまでもご遺族への気遣いを伝えるようにしましょう。
上記を踏まえ、お悔みの手紙を書くときの流れは次のようになります。
- お悔みの言葉
まず冒頭で「お悔やみを申し上げます」と述べましょう。
また、ご遺族との面識がない場合はご自身と故人様との関係が分かるように書くようにすると良いでしょう。
- 訃報について驚きや慰めの言葉
次に、訃報に対しての驚きや、故人様への感謝や思い出、ご遺族様への慰めの言葉などを述べます。
- 葬儀や法要に参加できなかった場合はお詫びの言葉
葬儀等に参加できなかった場合は、欠席についてのお詫びの言葉を述べましょう。
理由が伝えづらいものである場合は、『事情により』と書きましょう。
- 香典を同封した場合はその旨
香典を同封した場合、『心ばかりの御香料を同封しました』等で本文の最後にその旨を伝えましょう。
- 結びの言葉
結びの言葉では、ご遺族様を傷つけてしまう可能性があるため励ましの言葉等は書かないように注意しましょう。
お悔みの手紙の書き方の例は以下のようになります。
3.まとめ
お悔やみの手紙を送る際にはいくつかのマナーを守る必要があります。普段書き慣れていないということもありますので、形式やマナーを確認しながら書くと良いでしょう。
お悔みの手紙を書く際は、哀しみの中にいるご家族に対して失礼のないよう、ご家族を思いやる言葉を選ぶことを大切にするようにしましょう。