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浄土真宗のお盆はどうしたらいいの?

1.お盆とは?

2.浄土真宗のお盆に用意するものとは?

3.まとめ

1.お盆とは?

お盆とは、正式には『盂蘭盆会うらぼんえ』と言い、ご先祖様があの世からこの世へ帰ってくる期間のことを指します。一般的には8/13~16の間のことですが、関東の一部地域では7月にお盆を迎える地域もあるようなので、お住まいの地域でお盆の期間の確認が必要です。

お盆について詳しくはこちら

浄土真宗ではお盆にあたる時期のことを『歓喜会かんぎえ』とも呼びます。

浄土真宗は仏教の宗派の一つですが、その教えに『臨終即往生りんじゅうそくおうじょう』というものがあり、故人様の魂はすぐに成仏して極楽浄土へ行って仏様になると考えられています。

そのため、浄土真宗ではお盆にご先祖様が帰ってくるという考え方がないことからお盆は先祖供養のためのものでなく、ご自宅やお寺等で法話を聞き、ご先祖様に感謝する期間とされています。

2.浄土真宗のお盆に用意するものとは?

浄土真宗では、祭壇を用意したり送り火・迎え火をしたり等、仏教の他の宗派がしているようなお盆のための特別な準備をする必要はありませんが、お墓やお仏壇のお掃除等はしておく必要があります。

仏壇を飾るものとしては、普段の法要と同じものでかまいません。

ただし、本願寺派と大谷派で違う部分もありますので、確認が必要です。

  • 打敷

打敷は三角形のものを使用します。夏と冬で打敷を変えられているご家庭では夏用の打敷を使用するといいでしょう。

卓と呼ばれる花立やロウソク立ての乗っている台の本体と上板との間に挟むようにします。

  • 餅・お菓子・果物

お餅をお供えする場合は、供笥くげと呼ばれるお餅専用のお供え台に大小2つの丸餅を鏡餅のように重ねて飾り、左右に一対お供えするのが一般的です。

もし専用のお供え台がなければ、高月やお皿で代用していただいでもかまいません。

丸餅の代わりに米粉でできた落雁を飾る地域もあるようです。

お菓子や果物をお供えするときも高月やお皿に乗せるようにしましょう。

大谷派
本願寺派
  • ご飯

ご飯をお供えするときは、本願寺派はハスの花の蕾をイメージして少し膨らんだ円錐状に、大谷派は円柱状になるように仏飯器にご飯を盛るようにしましょう。

ご飯を円柱状にするのが難しい場合は、専用の道具もありますので、仏具店等に問い合わせてみるといいでしょう。

  • 仏花・シキミ

シキミを、華瓶けびょうと言われる仏具にさして一対をお供えします。

シキミを用意できない場合は常緑樹で青葉のものを用意しましょう。

仏壇が小さい場合は省略されることもあるようです。

  • 和ろうそく

和ろうそくは赤と白の二種類あり、お寺様によって指定する和ろうそくの色が変わってきますので、お寺様に確認すると良いでしょう。

また、一般的には浄土真宗では盆提灯は飾りません。盆提灯を飾るとしても、帰ってくる目印としてではなく灯籠の一つとして飾ることはあるようです。

しかし、盆提灯を飾ることを禁止しているわけではありませんし、地域によっては浄土真宗でも盆提灯を飾ることもあるようです。詳しくはお寺様に確認することをお勧めします。

3.まとめ

浄土真宗のお盆は、他の宗派に比べると盆飾りや御霊具膳や精霊馬などの祭りものが少なく、シンプルに見えるかもしれませんが、浄土真宗の教え上必要がないということなので、気にすることはありません。

帰ってくるご先祖様を供養する日ではなく、法話等を聞き、ご先祖様に感謝を込めて過ごすようにしましょう。

桶幸ウチダ造花では、浄土真宗・その他宗派のご相談・ご質問を随時承っております。ご不明点等ございましたら、いつでも相談くださいませ。

  • お供えする花の種類に指定はある?
  • お供えする花に指定はありません。花屋さん等で仏花として売られてる花なら問題はないでしょう。ただし、棘のある花や毒のある花は避け、長持ちするような花を選ぶようにするとよいでしょう。
  • お寺に法話を聞きに行くときの服装は?
  • 服装に特に決まりはありませんので、普段着で大丈夫です。ただし、カジュアルすぎる格好や露出の多い服装・派手な色合いは控えた方がよいでしょう。
  • お盆用の飾りはいつ片付けたらいい?
  • お盆のために用意した飾りは16日の朝に片付けるようにしましょう。